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ひるね

2010年、私の表現。

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2010年、最後の日となりました。
今年も色々なことがあった。
別れ、新しい出会い、そして自分と音楽と写真、
様々な変化と進化があった年でもあった。

1月、2009年からの仕事のトラブルを引きずりながらスタート。
ある朝の会話、まだ続くと思っていた日々が終わることを知る。
約4年ぶりのライブ、音楽活動への再燃。
1月ラスト、友と呼んだ人を見送り、自分を前に進める決意。

2月、一生懸命進もうとする自分。
それでも無意識に面影を描く帰り道。
降り続く雪に、心が一瞬空になる。
ずっと会いたかったDaniel Johnstonのライブ、
体の全てで楽しんだHIMのライブ。
震える手を抑えようとして、頭痛を抑えて必死に進む。
引っ越しの決意。
友人夫婦宅にて、中学時代からの気の置けない友人達と新年会。

3月、久々の所沢にて心が疼く。
プロ野球オープン戦で久々に所沢へ。
大学時代の色々な時間がどっと体に流れ込む。確かにここに私は生きていた。
優しさと痛みの考察、会えない人への感情。
自分の中での、母親との決別。
仕事、本当に行きたい、生きたい方向と、次の一手の意識。
ある夜。伝えたかったことを伝える。

4月、前へ。
墨田区への引っ越し。
秋葉原、東京、上野、神保町等が自転車圏内になる。
数々の美術館や博物館への足が軽くなる。
「ここにしばらく住みたい」という初めての感情。
18歳のころ一番好きだったバンド、"pavement"が来日、幸せなライブを見る。
やりきれない自分を抱えながら生きることに頷く。
バンド仲間のMの結婚パーティー。
職場での多くの別れ。
後半、吐き気を繰り返すようになる。
健康診断の結果、胃粘膜検査が陽性、再検査となる。(が、行っていない)

5月、出会い。
毎日の吐き気と過呼吸の中で、不器用な笑顔に出逢う。
私の欠片に触れた、一つの出会い。
ほんの少し、何かを忘れることのできる、久々の穏やかな感情。
痛みを繰り返す中での一筋の優しい光。
以前仕事でお世話になった夫婦宅へ行ったのもこの月。
思えばこの二人は、全くの未経験の私がこの現場に入ることを承諾してくれた人(旦那さん)と、
私が最初に入ったときのPM(奥さん)。
とても感謝している。今でもこうやって繋がり続けてくれていることは本当に嬉しい。
後半、傷の角度の考察、一人、真夜中の隅田川。
そして、忘れようとした。

6月、再会、通り過ぎた時。
熱を出した日。久しぶりの歌、真夜中のビール。
ほんの少しの会話。
一つの時が確実に過ぎるということを理解。
宛先不明の感情が浮遊する。
近くの遠くが再びやってきて、最後に去っていった。
私は、私と似た何かを見送った。
記憶を切り離そうとする。
バンド仲間D&Hの結婚パーティー。
ずっと行きたかった青森県種差海岸へ。
二眼レフカメラを手に入れる。
そして自分の中での、妹との決別。
下旬、7年間書き続けた日記を削除する。

7月、バンド仲間と恒例の伊豆の海へ。
全てを海に放り投げようとする。
長過ぎた過去、突然溢れ出て戸惑う自分の感情。
ブルーモルフォにしばらく心を奪われる。
そう、7月といえば、あの日から1年が経った。
仕事、久々の夜間立ち会い作業、ふと思い出す、
今はがらんとしたその空間。
なんとか前を向いて進もうとする、夏の日々。

8月、青春18きっぷで九州へ8日間の旅。
未踏の地九州へ、20時間以上かけて鈍行で到達する。
高円寺阿波踊りでの友人達との時間。
一つの決意、そして伝える。
覗かないというもう一つの決意。
下旬、同志との誓い。
職場での、同志のような存在の人にいろいろなことが起こる。
彼が辞めるならば私も辞める。その時私はそう言った。
もう辞める覚悟もあった。この思いは今でも変わらない。
彼は自分の中で考えて、続けることを選択した。
私も今続けている。
仕事の内容よりも業務よりも大事にしたいことがある。
今もそう信じている。

9月、心が痺れて動けない。
友と呼んだ唯一の君へ。いつも心のどこかに。
新しく歩み始めた人生、どうか心穏やかに。
握り締めた過去、幼い頃の記憶を少しずつ紐解く勇気。
宮ちゃんの一周忌、あれから1年が経ちました。
大事な仲間達が集結。

10月、33歳の誕生日を迎える。
誕生日当日は高校時代の後輩の結婚式で穏やかな時間を過ごす。
バンド、音源を撮りmyspace開設。
やっと自分の、バンドのスタイルが確立する。
音楽に対しての自分の今までと今の全ての感覚がそこにある。
右足靭帯断裂。包帯ぐるぐる巻きで不自由な生活を送り
そのせいもありストレスが溜まる。
仕事は様々なものが降り掛かってきて、というよりかは
その道を自分で選び、混沌の世界へと入って行く。
自社への様々な思いの爆発。
そして自分は消えない感情の扱いに途方に暮れる。
「寂しい」のリフレイン。ただ、傍にある笑顔に救われる。

11月、ライブ。
自分のやりたいように、自分のスタイルで、ライブをやれた。
大きく自分の音楽が前進。
インプロビゼーションが自分の永遠のスタイルであることを自覚。
積極的に表現活動するという決意。
映像に興味。そのためにデジタル一眼レフを買う決意。
仕事、マルチタスクとそれら雑多な作業内容により一種の混乱状態に陥る。
日中帯はほぼ人とのやりとりや調整毎、障害対応に追われ、
夜遅くならない限り開発に手がつかない。
終電帰りが続く毎日。自分の立場と仕事内容。会社の関係や様々なことが
よくわからなくなっていた毎日。
それでも限界は全く感じない。
前職のことを思い出す。今の状態なんて本当に大したことが無い。

12月、大阪との出会い、自分の表現。
写真仲間に会いに大阪へ。
初めての写真仲間と大阪で写真時間を過ごす。
出会いの喜び、自分の写真への思い、
様々な感覚が生まれる。これからも写真を撮り続ける。
Nikon D90を購入。デジタルの世界へ。
写真、音楽、文章、映像。自分の表現の方法。
これらをとことん追求していく決意。
生き様、生き方、生きる術。
解決できない自分を引きずりながらも私は生きる。


…ここには書ききれなかったことが沢山ある。
2010年を総じて話すのはとても難しい。
出会いの年であり、自分をなんとかしようと足掻き続けた年であり、
自分の表現を考え試し続けた年であり、
それらのいくつかは明確な輪郭を持ち始めたとも言えるだろう。

2010年。
出会い。会えなくなった人。いつも近くにいる人。
どの人達も、私の人生に関わってくれて、
ほんとうにありがとう。
出来損ないの自分ですが、
どうにもならない自分ですが、
今、ありがとう、と今思う気持ちには嘘がありません。
なぜか、涙が次々へと落ちていきます。
ありがとう。

2010年、ありがとうございました。
2011年もどうか、よろしくお願いいたします。

ーいつも、心のどこかに。
by katsuraf | 2010-12-31 03:14